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2024/10/07 06:28 |
虐め茶番劇!

 

【コラム・断】イジメで自殺するくらいなら
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/books/breview/29130/

 

長文が苦手な諸兄のために要約すると、

「虐め問題は11年前、さらに遡って常に問題となってきたことであるが、社会は『復讐は悪である』と建前の繰言ばかりで被害者を救済できぬまま今日に至っている。
復讐は本来個人に帰する権利だ。虐めで自殺を選択する被害者よ、ならば復讐を果たせ。
少年法が君たちを守ってくれる」

ってとこになる。

 

つまりは少年法の建前を被害者も利用しない手はない、という意味だが、当然ながら皆がこれを実践すれば社会は崩壊する。その寸前までに事は至っている、と呉智英氏は現状の危機を訴えているわけだ。
いや氏の意向としては訴えて、ではないだろう。そうなれ、日本滅びちまえということだ。

 

であればオレは全くもって完全に同意だ。

 

 

 

で終わるとブログ的に面白くないんで続き。(A`)

 

虐め問題について「やられたらやり返せ」という論調はこれまでもあった。が、呉智英氏の論が画期的なのは、「やり返す」という言葉に秘められた健全性、いうなれば穏当な解決は現実として困難を極めることを暗に認め、「少年法を悪用」「復讐」という陰湿な解決案を肯定したことだ。

被害者の心の中でわだかまる復讐心は、社会的には認められない。イスラエルとパレスチナの例を出すまでもなく、復讐の応酬が何か素晴らしいものを生み出した例は皆無に近いうえ、これを認めたら全ての人間は、特に支配者は常に暗殺の恐怖に怯えることになる。だから現代社会は、復讐を影に日なたに「悪」と呼び押さえ込んでいるわけだ。

 

では、誰が虐めの被害者を救済するのか。被害者の内心で渦巻く憎悪は、どうやって解き放つべきなのか。犯罪であればそれは法であり、加害者への法の適用であり、加害者を罰することだ。
しかしこれまでは、虐めは犯罪扱いされていなかった。子供のすることであり当事者も子供であるので、将来を考えたら穏当に、つまりナイことにしてしまうのがベストのように社会は考えてきた。「時間が解決してくれる」というわけだ。
そう考えたら、虐め問題での学校側の態度がことごとく事なかれ主義一色である理由がわかるだろう。学校も社会であるので、当然そういう考え方になる。

 

虐め被害者の親が、加害者宅に乗り込んで相手をボコボコにしたという記事がしばらく前にあった。
多くの人は嫌悪感を抱いただろう、それは社会を構成する一員として当然の反応だ。が、あえて言う。
子供は救われた気分になったはずだ。一時的にせよ。

 

子供に対して「悪いことをしたら罰せられる」という教え方がそろそろ、通用しなくなっているのではないか。そも、それを語る学校が罰しないのだから、これが子供にとっていかに空虚に響いているか。
むしろ、「誰かを害したら国が代わりに復讐する」と言えばいい。罰とは法の上での概念ではなく、原理は復讐であることを教えるのだ。であれば「なぜ法を守らなければならないの?」などという阿呆なことを言う子供も減るだろう。
前述の子供は、親の行動こそが法の原理であるとおぼろげながらも理解したはずだ。反社会的行動であるが、親は教育を果たしたとオレは考える。

 

ただまあ、復讐を肯定するにせよ、その原動力は被害者自らが生み出さないとならない。
被害者は例外なく優しいが故に、他傷よりも自傷を選択しがちだ。
内へ沈み込んでゆくベクトルを、外へ向かうものとするブレイクスルーをどうやって生み出すか。
オレは、他者としてのひとつの答えを知っている。

 

被害者を全面的に肯定してやれ。
被害者が感じている悲しみ、怒り、復讐心を全面的に肯定してやるんだ。
それがいかに法を外れる考えであろうと、完璧に肯定しろ。
「うまく解決する方法を」などと下劣な腐心をするな。
そのような考えをした瞬間、お前は加害者の側となり被害者とは永遠に同じ地平に立てない。

 

弱者への加担とは法の逸脱をも意味する。
その覚悟なき識者、言えば矛盾する制度の側が虐め問題の解決案をつらつらと提示する茶番に呉智英氏は、そしてオレも失笑を禁じえないわけだ。

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2006/11/28 09:14 | Comments(0) | TrackBack() | 未選択

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